
イラク戦争15年に寄せて⑧
2003年の「イラク戦争」直後に、私も戦後のバグダッドに数回通って取材した。しかし、あれから十数年、私は現地に戻っていない。 その後、シリア情勢が悪化し、中東報道の焦点はシリアに移った。犠牲者が2000人を超えるガザ攻撃のような大事件が起これば、今度は世界の注目はパレスチナ...

イラク戦争15年に寄せて⑦
イラクに初めて行ったのは1998年でした。 1991年の湾岸戦争から7年目でした。 多くの子供達が戦争の時に使われた劣化ウラン弾で病気になり、 苦しんだ末に私の目の前で亡くなって行きました。 戦争が終わったのに、戦禍は続いていました。...

イラク戦争15年に寄せて⑥
イラク戦争を検証し、二度と同じ過ちを繰り返してはならない。 イラク戦争は法的にも、政策的にも、道義的にも、間違った戦争であった。 この戦争の結果が「イスラム国」を生み出し、 北朝鮮に非核化のための対話路線を放棄させた。 21世紀を「テロ」と対テロ戦争と核拡散に導き込んだと言...

イラク戦争15年に寄せて⑤
相手のことを知ってみることで気がつくことがたくさんあります。 イラクってどこにあるの?イスラム教ってどんな宗教?どうして戦争がおこるの? 日本の暮らしの中で浮かんでくるシンプルな疑問に触れてみると 世界とつながるきっかけを誰しもが手にすることができます。...

イラク戦争15年に寄せて④
(元海兵隊員より日本の「イラク戦争を知らない世代」のみなさんへ) 僕は、子どもの頃は戦争反対!と思っていたし、戦場で生きなければならない人たちのことをいつも気にかけているような子だった。だけど、高校を卒業する頃には、ごく普通の十代の子たちのように将来に不安を感じていた。僕は...

イラク戦争15年に寄せて③
生と死の狭間の15年。 戦乱や混乱の傷跡を抱えつつ、イラクの人たちは前に進もうとしている。 ならば、私たちはその戦乱や混乱の傷跡を見つめつつ、 日本とイラクの過去と未来も見つめる必要がある。 綿井健陽(ジャーナリスト・映画監督)...

イラク戦争15年に寄せて②
イラク戦争前、イラクのこどもたちには笑顔がありました。 しかし、国連の経済制裁によって、市民の暮らしは厳しいものでした。 医薬品は手に入らず、助かるこどもたちが次々と亡くなっていきました。 十分な食べ物もなかったのです。...

イラク戦争15年に寄せて①
あれは「私たちの戦争」だった。私たちの国が海で、空で、陸で直接関与し、私たちの70%が反対し、私たちの多くが声をあげ、言葉を費やし、街頭に繰り出した。 この「私たちの戦争」によって、おびただしい人々が命を失い、今なおおびただしい人々が痛ましい人生を余儀なくされている。15年...

3.18イラク戦争15年イベント
イラク戦争開戦15年記念イベント IRAQ DAY –イラク戦争が世界にもたらしたものと日本の現在地を考える1日- イラク戦争はたった15年前に 日本が積極的に関わった戦争です。 未来をつくるには過去の「失敗」から学ぶことが 何よりも大切だと私たちは考えています。...

外務省「検証結果」に対する声明(2012年12月26日)
内閣総理大臣 安倍 晋三 殿 参議院議長 平田 健二 殿 衆議院議長 伊吹 文明 殿 外務大臣 岸田 文雄 殿 外務省「対イラク武力行使に関する我が国の対応(検証結果)」に対する緊急声明 ―情報開示と政府による検証を求める 先週 12 月 21...