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イラクは大量破壊兵器査察を拒んでいたのか?
2010年4月、イラク戦争開戦前の大量破壊兵器査察を率いた国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)の元委員長ハンス・ブリクス氏は、日本の参議院会館で当ネットワークが主催した講演会で次のように証言しました。
「イラクは査察を喜んで受け入れた訳ではないが、全く妨害しなかった。われわれは2002年から2003年まで700回、500箇所を査察できた」
「私を含め90%の国際法の専門家はイラク戦争は国際法に違反していると判断するだろう」
国連憲章で認められる自衛のための戦争でも、安保理決議による戦争でもないと断言しました。
「米国が『証拠』として提出した、ニジェールからイラクがウランを輸入したという書類も偽造だった。IAEAはこの書類が偽造だというものに気がつくまで1日もかからなかった。この偽造とわかっている書類をブッシュ氏は一般教書演説で、あたかも証拠であるかのように取り上げた」と述べました。
また、イギリスやオランダなどでイラク戦争検証が行われていることを大変歓迎しているとし、「もし日本での検証で私の証言が必要とされるなら、断る理由はない」と述べました。
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