

【声明】 イラク戦争開戦から16年
イラク戦争の検証を求めるネットワーク声明 2003年3月20日のイラク戦争の開戦から本日で16年目となります。その惨禍は日本の人々の記憶から薄れつつありますが、イラク戦争は、現在の世界の問題とも直結しています。 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、2017年末時点で、世界の内戦などで国外に逃れた難民や国内避難民は、約6850万人と過去最多、日本の人口の半分を上回る数となりました。この16年間で、難民・避難民の数が急増したことの背景に、イラク戦争を含む米国による対テロ戦争が大きな要因としてあることは間違いありません。また、難民の急増は、受け入れ先の欧米や、オセアニアなどで少なからず社会の軋轢を生じさせています。今月15日に、ニュージランドで50人が殺害された銃乱射事件にも象徴されるように、世界では今、排外主義やイスラム・フォビア(イスラム教徒への差別・嫌悪)が蔓延しています。 その原点が、実際には存在しなかった「イラクの大量破壊兵器」をでっち上げ、「アルカイダ等のテロ組織に渡り、国際社会への脅威になる」と恐怖や憎しみを煽った米国の振る舞