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イラク戦争の検証なくして安保法案を語るな〜!

国際人権NGOヒューマンライツナウの伊藤和子弁護士より、コメントをいただきました。

イラク戦争の検証なくして安保法案を語るな〜!

今の安保法制、"戦争法制"ができれば、日本は自分の国が攻められていなくても他国と一緒に武力行使をすることになります。日本が一緒に軍事行動をすることになるパートナーとして想定されているのは誰よりもアメリカです。

アメリカの武力行使は何をもたらしてきたのか。

2003年イラク戦争は、米国がイラクな大量破壊兵器があると言い張って、国際法に反する明らかな侵略戦争でした。

この戦争の後、2006年までの間に実に65万5千人のイラク人が死亡したと推計されています。(米ジョンズ・ホプキンス大学とイラクムスタンシリア大学共同調査)

しかし、結局大量破壊兵器はなかった。許されないことです。

米国がイラク侵略前に、国連安保理の決議を得ることが出来なかったことは国際社会のなかで知らない者はいません。

侵略を受ける前に、イラク政府は査察に協力する意思を有していたし、実際に査察に協力していたので、国連安保理は武力行使を容認しませんでした。

つまり、イラク戦争は、国連安保理決議を経ない、明らかに違法な侵略戦争なのです。

ところが最近の日本政府の姿勢を聞いていると、イラク戦争は国連憲章に合致したもので、日本の対応は間違っていなかったなどとしています。

自らの関わった誤った戦争の検証も反省もできない政府が、これから米国と軍事行動を共にする、これ以上危険なことはありません。

安保法制を強行する前に、真実に立ち返り、よく反省すべきです。そうでないと、日本はイラク戦争のような戦争に参加する国になるでしょう。とても危険なことです。

伊藤和子(いとう・かずこ)

弁護士・国際人権NGOヒューマンライツナウ事務局長

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